107「何かを選ぶと、他の何かが選べない」 「何かを選ぶと、要らない何かもついてくる」 そんな設計上のジレンマを解消したい。 ベンチ、シェルフ、ワゴン、エネルギーシャフトの グループに分解し、それらの組合せに対する制限をゼロにすることで、選定における自由度を 最大限まで高めました。研究活動中は立ったり座ったりの姿勢の変化がくり返されます。ダルトンは、そのラボ特有の習慣にまず 着目しました。スラントディテールを多用することで、照明の光源が目に入ったり、天板下引出に足を ぶつけるリスクを軽減しました。また、今までシェルフのロングスパン化に挑戦できずにいましたが、MAGBITでは実験台と同様の最大2400mm/1スパンの実現に成功。研究活動の選択肢が増えました。多種多様な研究活動が行われているラボラトリーにおける実験台は一品一様。お客様のこだわりが詰まったアレンジを加えることではじめて研究現場にマッチします。だからこそ組合せの可能性を限界まで高め、どんなシーンでも活用できるポリシーが必要です。その土台の上に、研究者にとっての行為のバグを排除できるデザインが加わったら…今回MAGBITが目指した実験台の在り方はまさに研究活動の相棒として機能することでした。組合せの拡張性への挑戦ユーザビリティの最大化
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